ねー こないださー お客さんが、焼酎の甲類あるかっていうわけよ。
なにそれ? 焼酎は焼酎ですて言った。
そしたら別のお客さんも聞かれた。 焼酎には甲乙があるて。
何よ甲(こう)乙(おつ)って。
えー おりゃー ウイスキー派だけど、ワインも飲むよ。 うーぃ
だから焼酎だてば。
うー ? 焼酎? 聞きな聞きなよおれに ー うーぃ
教えてやるよ。 聞けよ!
聞いているよ。
焼酎の「こう」るいは。 高級の「こう」よ。
あと 「こう」やって飲むとおいしいですよお客さん。
もういっぱいいかかですか。
ボトル入れちゃいましょうよー の「こう」よ。
わかる? うー
ふーん そうなんだ。
じゃー 「おつ」は?
「おつ」はねー おっ おにいさん今日もかっこいいですねーの「おっ」よ。
あと、この おつまみ合いますよーの 「おつ」よ。 うーぃ
ふーん ありがと。 ボトル入れるでしょ。
「こう」だから「おつ」りいらないよね。
うー
香織ちゃん よっぱらいのいうこと聞いてると禿(は)げちゃうよ。
焼酎ミニ知識 甲類乙は、日本酒みたいに仕込んで、発酵させて蒸留したお酒。
味に個性があります。原料は芋、麦が人気。米、そばもあります。 乙類甲は、工場で穀類を処理して作るアルコールを原料にしたお酒。
純粋なアルコールに近いから、割ってのみます。レモンハイとか梅ハイとか。
(「甲」「乙」逆でした。 「乙」(おつ)って書かないで、「本格焼酎」って書いても良いみたい。)